アジェンダイズムとは 弊社代表取締役の松井文也がアジェンダイズムについてお答えします。


創業1990年のアジェンダは2010年に20周年を迎え、いまや札幌のIT産業をリードする企業へと成長。そのアジェンダの成長のプロセスを教えてください。

 アジェンダは1990年の11月、当時、札幌のソフトウェア開発会社にいた仲間5人とともに設立しました。いままでの会社ではできない、新しいソフトウェア開発にチャレンジしたかったからです。ただ当時はバブル後期という時代背景もあり、ソフトウェアの受託開発だけでも会社は順調に発展しました。しかしバブル崩壊後、受託型のソフトウェア開発が低迷するなかで、パッケージソフトの分野へと方向転換を進めました。時あたかも、各家庭にパソコンが本格的に普及しはじめた時期。パッケージソフトの経験者もいたし、製品化へのプロセス、販売のノウハウも知っていた。これまでの受託開発の経験を生かし自社開発に乗り出しました。
 日本中に累計500万本以上を販売することになる、家庭用ソフト『宛名職人』はこうした背景から生まれました。その後、『ミラクル家計簿』『お料理上手』『勝てる名刺』などのヒット商品を次々と市場に投入。現在、札幌を拠点に世界レベルのIT企業と肩を並べ、パッケージソフト部門とともに、ゲーム部門、システム開発部門、旅行業システム部門の4つで事業展開し自社製品を全国で販売しています。


アジェンダ=議題アジェンダ=議題

つねに新しい分野にチャレンジし成長し続けてきたアジェンダ。その発展を支えてきたアジェンダイズムあるいは企業文化とはなんですか。

 アジェンダは4つの分野で事業を行っていますが、それらに共通するのが、「ソフトウェアを創り、お客様を創る」というミッションです。さらには「考えて行動しないのではなく、できるように考え行動する」、「やってみる前から、結果を恐れるな」などのチャレンジスピリットです。それらを支えているのが企業文化としてのアジェンダイズムであり、その一つがアジェンダという社名の由来だと思っています。
 会社名の由来となってるAGENDA(アジェンダ)とは「議題」のこと。どのような開発テーマに対しても、私たちは独善を排することを誓い社名に託しました。共通のアジェンダ=議題のもと、多くの意見とさまざまなアイデアを持ち寄り、上司や部下も関係なくテーブルを囲み議論する。そんな自由で闊達な話し合いから、あらゆる議題を進行し最適な結論へと導きたいと考えています。

そのアジェンダ=議題をベーシックで支えているのが、「クリエイティブ(Creative)」「コミュニケーション(Communication)」「コンプライアンス(Compliance)」です。「クリエイティブ」をコアとするIT事業を展開するなかで、欠かせないのがアジェンダ=議題を中心とする社内「コミュニケーション」の構築。さらに、相手の立場を尊重し、より快適なビジネス環境を作るための「コンプライアンス」への対応。これらの3Cが相互に機能することで、アジェンダ=議題の活性化をサポートしているのです。


自他共栄自他共栄

創業以来からの経営理念の『自他共栄』。アジェンダが受け継ぐもうひとつの企業文化ですが、その意図を教えてください。

 アジェンダという企業活動を媒介に、自己と他者が共に栄えるような関係を創造していきたい。この『自他共栄』は、創業から一貫して掲げている経営理念です。それは、取引先などのお客様にご満足いただける製品やサービスを提供し、お客様とともに当社も繁栄するという考えです。しかしそれだけではなく、会社と社員との関係でも『自他共栄』をめざすスタンスです。会社への社員の貢献や情熱に対し、会社としても適正な利益の還元で応える。そのための『自他共栄』なのです。

 それは、情熱ややる気を自社(自己)のエゴに向けるのではなく、もっと大きな会社やお客様の夢や目標に向けることで、本当に豊かな『自他共栄』をめざすという考え方です。アジェンダがめざすビジネスとは、そんな大きな夢と目標に向かっているのです。


ブランド構築ブランド構築

企業規模の割には広い事業分野を展開し、意欲的な自社製品の開発を行うアジェンダ。いま現在の取り組みについて教えてください。

 いま、産業のあらゆる分野でソフトウェア開発のニーズは依然ひろがり続けています。家電、携帯から炊飯器にいたるまで、ものすごい数と量のプログラムが必要とされ、今後も確実に増え続けていきます。

 そして将来に向け、生き残って事業を拡大していくためには、つねに新しい製品やサービスを開発し新しい顧客を創造し続けなければなければなりません。そして、当社がめざす方向性のひとつに、アジェンダのブランド構築があります。

 「ソフトウェアのことならアジェンダ」としてのスタンスを全国に発信し続けること。そして、「アジェンダする」と言われるくらいの圧倒的な存在、製品、サービスを確立すること。そのためには、IT分野の最先端を走り続け、つねに新しいことにチャレンジし続けなければなりません。

 それは単に技術的に進歩するということではなく、既成の技術の組み合わせや発想の結びつけを新しくすることで生まれる新領域ともいえます。その未知の分野へ一歩踏み出すことが重要になると考えています。


IT札幌IT札幌

札幌をIT産業の拠点にしようと業界をリードするアジェンダ。今後のアジェンダの役割を教えてください。

 将来、「ITと言えば札幌」、札幌と言えば「アジェンダ」と言われるようになりたい。それが当社の目標です。いま、札幌にはお互いを切磋琢磨し、得意分野を伸ばし全国に知られているIT企業がいくつかあり、ソフトウェア産業が集積する「IT札幌」への素地は充分にあります。

 現在、北海道のIT産業の売り上げは4千数百億円。その多くは受託や派遣型でのビジネスになっています。今後、他の地域(国内外)との競争で生き残るためには自社のサービスや製品をつくる姿勢が大切であり、オリジナルの製品を出すことへの不安を乗り越えることが重要なのです。

 そのためにも、業界がもっと横の繋がりを強め、みんなで学べる環境作りへ向かう必要があります。その中心にアジェンダも位置していたいと願っています。IT産業にとっては、人が財産です。札幌のIT産業が活性化することで、優秀な人材が集まり、さらに、製品開発がレベルアップするという好循環をめざしたいのです。


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